Java SE Bronzeってどんな試験?
どんな勉強をしたらよい?
このような疑問について、自身の体験談をもとに、お答えいたします。
- 「Java SE Bronze」の試験概要や難易度
- おすすめの参考書や問題集と勉強方法
- 「Java SE Bronze」を受けた感想
こんにちは、せとなお(@setonao1)です。
普段プログラマーをしている僕ですが、会社の個人目標でプログラミングのスキルアップを掲げていたこともあり、先日Java SE Bronze (1Z0-818-JPN)を受けてきました。
結果、なんとか一発合格することができました!
本記事では、資格取得にあたっての学習期間や使用した教材、勉強方法などについて共有できればと思います。
これからOracle Java認定資格を受ける予定の人や興味がある人の参考になれば幸いです。
Java SE Bronze試験の難易度は?
Oracle認定Javaプログラマは、Javaの知識やスキルを証明するベンダー資格です。
こちらの資格には「Bronze」「Silver」「Gold」という3段階の難易度があり、「Bronze」が入門者対象、「Silver」は開発初心者対象、「Gold」は中上級者対象となっています。
各グレードの試験時間、出題数、出題形式、合格ラインは、次の通りです。
グレード | 試験時間 | 出題数 | 出題形式 | 合格ライン |
---|---|---|---|---|
Bronze | 65分 | 60問 | CBT(選択問題) | 60% |
Silver | 180分 | 80問 | CBT(選択問題) | 63% |
Gold | 180分 | 80問 | CBT(選択問題) | 63% |
Java Bronzeは、Javaを使用したオブジェクト指向プログラミングの基本的な知識が求められます。
低難易度の資格であり、Javaを学び始めたばかりの方におすすめの資格です。
Java Bronzeの勉強時間の目安は、Java初心者の方で50時間ほどであると言われています。
学習期間が1ヶ月であれば1日あたり2時間弱、3ヶ月であれば1日あたり30分ほどの時間で合格を目指せるでしょう。
- Java SE Bronzeの合格率はどれくらい?
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Java SE Bronzeの合格率は非公開です。
ただ、一般的には合格率が高い試験の一つとされています。
Java Bronze試験は、Javaプログラミングの基礎的な知識を問われる試験であり、Javaプログラミングを学んだ経験がある人にとっては比較的容易に合格できる資格と言えるでしょう。
おすすめの参考書・問題集
この章では、Java Bronzeの試験対策におすすめの参考書と問題集を2冊紹介します。
オラクル認定資格教科書 JavaプログラマBronze SE(試験番号1Z0-818)
おすすめの参考書1冊目は、オラクル公式の「オラクル認定資格教科書JavaプログラマBronze SE(試験番号1Z0-818)」です。
通称「紫本」と呼ばれており、オラクル認定資格用の参考書として高い評価を得ている1冊です。
この参考書の特徴として、登場するすべてのサンプルコードがWebからダウンロードできることが挙げられます。
難しく感じたコードでも、実際に手を動かしてプログラムを動作されることで、「すんなり意味がわかった」ということがあるので、Java初心者の方でも学習に詰まることはほとんどないと思います。
Java Bronzeの試験範囲を網羅しており、模試試験も2回分ついているので、特にJavaは初心者だという方は、問題集を解く前に、こちらを一通り読んでおくことをお勧めします。
徹底攻略Java SE Bronze 問題集[1Z0-818]対応
徹底攻略Java SE Bronze 問題集は、Java Bronze試験の対策本の中では必須と言える1冊です。
通称「黒本」と呼ばれており、プログラミング経験のある方なら、この本1冊で合格できる方も多い問題集です。
黒本の内容としては、本番の試験内容に非常に近い演習問題が掲載されており、問題→解説を繰り返す構成となっています。
試験の雰囲気や問題の傾向を事前に掴めるので、この黒本をやり込んで出題パターン(特に引っ掛けパターン)を把握しましょう。
また、巻末とWeb合わせて2回分の模擬試験が収録されており、この模擬試験の内容を瞬時に理解できるレベルまでやり込まないと一発合格は危ういので、最低限やっておきたいところです。
- 黒本だけではダメなのか?
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黒本だけだと、問題演習の量が不足してしまいます。
確実に合格するためには、多くの問題演習を行う必要があります。
そのため、黒本+紫本で学習することをお勧めしています。
Java Bronzeの勉強方法
それでは、Java Bronzeに合格するまでのおすすめの勉強方法をご紹介します。
- 参考書(紫本)を1周する
- 参考書(紫本)巻末の模擬試験を解く
- 模擬試験で間違えた問題をテキストを見ながら解く
- 問題集(黒本)を2周する
- 問題集(黒本)の模擬試験を時間を測って解く
効率的な学習方法を取り入れて、一発合格を目指していきましょう。
STEP1:参考書(紫本)を1周する
まずは、参考書を1周通しで読んで見て、過去問を解く前の最低限のインプットを行いましょう。
プログラミング経験者の方なら、資格試験の勉強法でよく紹介されているように、最初に過去問を解くことから始めても良いかと思います。
ただ、何も知識がない状態でいきなり過去問、練習問題に取り組むのはかなり辛く、勉強のモチベーションが下がる可能性もあるので注意しましょう。
参考書を読む際のコツとしては、わからない箇所や完全に理解できない箇所があっても、立ち止まらずに最後まで読むことです。
特に、オブジェクト指向の考え方やオーバーロードとオーバーライドの違いなどは、一度参考書を読むだけでは理解が難しいかと思います。
しかし、この段階では完全に理解できなくても良いので、まずは1周止まらずに読み、全体像を把握しましょう。
STEP2:参考書(紫本)巻末の模擬試験を解く
参考書を1周したら、巻末の模擬試験を解きましょう。
はじめて過去問題集を解く際には、「ほとんど何も分からない」という人も多いかもしれません。
もし、問題が全く解けず手がつけられない場合は、最初は答えを見ながらでも良いので、60問全てやり切りましょう。
まずは、過去問で問題パターンを掴むことが大切です。
STEP3:模擬試験で間違えた問題をテキストを見ながら解く
過去問題集を一通り解いた後は、1周目で間違えた問題や自信がない問題を、今度は参考書を見ながら解いてみましょう。
最初にテキストを漫然と読んでいた時と比べて、問題集を解いた後に「どうしてここを間違えたのか?」と疑問を持った状態で読んでいく方が、記憶に残りやすいと思います。
番外編:動画サイトで学習する
もし、参考書だけでは理解が難しいという場合は、YouTubeに上がっている動画で学習すると、さらに理解しやすくなるでしょう。
項目ごとにわかりやすく解説した動画も豊富に上がっているため、理解の助けになります。
特におすすめなのは、Oracle社公式のJava Bronze解説動画です。
動画は2つあって、合わせて2時間程度になります。
時間に余裕があるなら、黒本などの問題演習に入る前にさらっと見ておくのが良いでしょう。
注意点としては、内容がバージョンSE7/8になっており、現在のバージョンよりも古いことです。
しかし、参考書を読むだけだと分かりにくいオブジェクト指向などを学習するだけなら、こちらの動画でも問題ないと思います。
紫本で理解が曖昧な部分を集中して見ることで、内容を整理するために使いましょう。
STEP4:問題集(黒本)を2周する
STEP3まで終われば基礎的な知識は身についていると思うので、次は問題集を解いていきましょう。
知識を定着させるには、参考書を読むインプットよりも、問題を解くアウトプットのほうが重要です。
「徹底攻略Java SE Bronze問題集(通称:黒本)」を使って問題の数をこなし、理解不足な部分があれば参考書を読み返します。
ここであまり期間を開けすぎると、参考書のどこに何の説明が載っていたのか忘れて効率が悪くなってしまうので、忘れないうちに集中して学習するのがおすすめです。
STEP5:問題集(黒本)の模擬試験を時間を測って解く
最後は、本番と同じ形式で模擬試験を解いてみましょう。
ここでは、必ず時間内に最後の問題まで到達するように、意識して解くようにしてください。
時間内に一気に解き切ることで、試験時のプレッシャーにも慣れてきます。
模擬試験を解き終わった後は、間違えた箇所を再度学習することで、理解度が深まります。
模擬問題の正答率が90%を超えたら、合格の確信が持てるようになるでしょう。
継続的な復習と模擬問題の繰り返しで、確実に合格できる力を身につけましょう。
試験を受けた感想
試験を終えて最初に思ったことは、問題集で解いた記憶がある問題が多いなということです。
類似問題などを含めると、全体の7.8割くらいは黒本から出題されていたと思います。
なので、黒本をしっかりやっておけば、合格はそこまで難しくはない印象です。
試験時間に関しては、想定していたより余裕があると思います。
試験本番はかなり慎重に解いて行ったのですが、それでも20分ほど余りました。
ただ、分からない問題が出てきたら、すぐに飛ばして次の問題に進むようにはしましょう。
1問1分ペースで解いていかないと間に合わないので、立ち止まって考え込むと時間が足りなくなります。
1つ注意するとしたら、すでにJavaを実務で使用しており、ある程度理解している人でも、全く勉強せずに試験を受けるのはお勧めしないということです。
意地悪な引っ掛け問題があったり、普段の実務では使わないような書き方のコードがでてくるので、問題に慣れていないと失点してしまうと思います。
必ず試験専用の問題集を購入して、問題になれるようにしてください。
筆者もJavaは一応業務で使用したことはあったのですが、事前学習なしで、業務の知識だけで合格するのはかなり厳しい印象を受けました。
まとめ
この記事では、Java Bronzeの試験内容や難易度、おすすめの問題集と学習方法について解説してきました。
Java Bronzeの資格は、Javaの基礎知識を証明するための資格です。
エンジニアは実務経験の方が大事だがら資格なんて取得しても意味がないと言われたりしますが、未経験者の場合は資格を持っていると転職などに有利に働く可能性があります。
そのため、まずは「Java Bronze」に合格して、次のSilverにチャレンジしたり、実際にプログラミング経験を積んだりして、よりJavaのスキルを高めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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